御鍬獅子

私の住む地区の神楽は町の無形民俗文化財に指定されている由緒あるものなのですが、なんとコレをこの前奉納したのが３０年前。

これを復活させようと昨年７月に保存会が動き出し、私も駆り出された訳です。

正直なところ特に興味があった訳ではありませんが、この神楽の笛の伝承者が私の田んぼの師匠で、普段さんざん世話になっている手前「嫌です」なんて口が裂けても言えなかったのです。

それでも私は楽器を演奏するのが好きなので、だんだん面白くなってきて気が付くとそこそこ吹けるようになってきました。そうなると周りからアテにされ、ますます「辞めます」なんて言えなくなって今日に至る訳です。なんのかんの１年以上毎週月曜日に集まって練習を重ね、いよいよ発表の運びとなった訳です。

師匠の真後ろに陣取り、サポートを心掛けて演奏スタート。観客の前で演奏するのは緊張しましたが、まあ８０点ぐらいの出来でした。

そして音楽をやった人であればわかると思いますが、皆で練習を重ね、息を合わせて演奏した後の気分は最高！思いがけない達成感を味わう事ができました。

私が郡上に戻ってはや７年。今回この神楽のチームに加わる事で、ようやく地域の仲間に入れた気がしました。なりゆきで始めた神楽でしたが、やっていて良かったと思える幸せな一日でした。