リラックスのカギは「腹式呼吸」にあり！ 　～科学的な視点からみる～

郡上市総合スポーツセンターです。

年末年始は毎年忙しいです。時間が足りない…そんな時、自分自身の『健康』をおろそかにしていませんか？

今回は、私たちの日常に潜むストレスと戦うための「腹式呼吸」に焦点を当ててみましょう。なぜ腹式呼吸がリラックスをもたらすのか、そのメカニズムを生理学的な視点からわかりやすく解説します。

1. 自律神経のバランスを整える

腹式呼吸は、交感神経と副交感神経のバランスを整える重要な役割を果たします。通常、ストレスの多い状況では交感神経が優位になり、心拍数が上がり、筋肉が緊張します。腹式呼吸を行うことで、副交感神経が活性化し、心拍数が安定し、筋肉の緊張が緩和されるのです。これにより、全身が安定し、リラックス状態に入ることができます。

2. 二酸化炭素の排出と酸素の取り込みを最適化

腹式呼吸は、肺の下部を使って深くゆっくりと息を吸い、ゆっくりと吐くことを含みます。この深い呼吸によって、体内の二酸化炭素が効果的に排出され、同時に酸素が効率的に取り込まれます。適切な酸素供給と二酸化炭素の除去は、神経系の安定に寄与し、リラックスを促進します。

3. ストレスホルモンの減少と幸福ホルモンの増加

腹式呼吸はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、逆に幸福感をもたらすセロトニンやエンドルフィンの放出を促進します。深い呼吸は脳に酸素を供給し、神経伝達物質のバランスを整え、結果としてストレスに対する感受性を低減させるのです。

4. 心拍変動の安定化

腹式呼吸は心拍変動を安定化させることが示されています。安定した心拍変動は、心身のリラックス状態を示し、不安やストレスの症状を軽減するのに役立ちます。

これらの生理学的な要素が合わさって、腹式呼吸が私たちにリラックスをもたらすのです。忙しい日常の合間やストレスフルな瞬間に、深呼吸を取り入れてみましょう。体と心が共にリフレッシュされ、より健康的なライフスタイルを手に入れることができます。お試しくださいね！