【連載】有酸素運動のメリット・デメリット③～有酸素運動だけでやせられる？～

郡上市総合スポーツセンターです。

今回で3回目！有酸素運動のアレコレ！ここでおさらいしましょう！

有酸素運動は・・・

1. 有酸素運動は脂肪を分解してエネルギー源とする為、体脂肪が燃焼する！
2. 体温の上昇が血流を促進し、脂肪燃焼効率を上げる！

※有酸素運動のメリット、デメリット①　～有酸素運動って何？～

そして、

心拍数の目標設定（50～60％）をすることで、燃焼効率をあげる！

※有酸素運動のメリット、デメリット②　～有酸素運動の秘訣～

ということでした！

では、有酸素運動をすれば痩せられる！・・・のか？？

答えはYESであり、NOです。なぜでしょか？

ここで、有酸素運動で起きる体の現象を説明しましょう。

現場で働いている私たちがお客様からよく聞く声に、「どの有酸素運動が腕（脚やお腹など）に効くの?」という質問をうけますが、これは正しい質問ではありません。しっかり勉強しているトレーナーなら、答えにくい質問です。

有酸素運動の効果は、

1. 脂肪の燃焼
2. 心肺機能の向上
3. 筋温を上げる

などですので、「どこかに効かせる」という表現は適していません。（※普段運動していない人が有酸素運動をすれば、最初の1,2回は筋肉痛になるかもしれません。）目的が違うからです。

また、ひたすら有酸素運動のみ・・・2時間みっちりランニング、毎日毎日バイク＆水中ウォーキング、スタジオレッスン一日5本、などなど有酸素運動だけを選んで運動している方は少なくありません。導入もしやすいですし、世間的にも「痩せるには有酸素運動」となっているのでしょうがないです。

ここで、あなたはフルマラソンに参加するのですか?世界記録を狙っているのですか？もし、『体力を付けたい！』という目的であれば、それも悪くないでしょう。（正確にはそれだけではたりませんが・・・）しかし、もしあなたが『痩せたい！』というならば・・・これは見直したほうがいいかもしれません。

有酸素運動は脂肪を分解してエネルギー源とするということは以前説明しましたが、合わせて筋肉も分解してエネルギーとして使われます。特に30分以上になると筋肉が分解されやすくなってしまいます。ということは、基礎代謝が落ちてしまいます・・・基礎代謝と筋肉量は関連性がありますので、筋肉が分解されて減ることは基礎代謝が落ちやすくなる＝痩せにくくなるということです。

このことから、「有酸素運動は痩せるけどやりすぎると痩せにくくなる」ということです。