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【連載】歩行スピードと認知症① ~歩行時の認知機能って何?~

郡上市総合スポーツセンターです。

9月に入りましたが、今年の残暑は想像以上に厳しいです。まだまだ、熱中症に気を付けなければいけない今日この頃です。

さて、今回は認知症と運動について考えていきたいと思います。人は久しく年齢を重ねます。正確に言えば「加齢」、または「老い」とも言います。これはあがなうことは出来ません。ただ、運動をすることによって、そのスピードを緩めたり、落ちにくくしたりすることは可能と言われています。

認知症予防のために、【運動】と【認知症】について、少し考えていきたいと思います。


【歩く】ということは私たちが想像している以上に難しく、複雑な認知機能や協調運動が、日常的に無意識に活用されています。これらが連続して、当たり前のように普段は生活をしています。この【当たり前であること】がかなり高等なことを示すのが、2足歩行のロボットを作る難しさと言っても過言ではないでしょう。それくらい、すごいことを皆さんはしているのです。

さて、先ほど述べた【認知機能】とはいったい何なのか?

歩行に関する認知機能は、歩行行為に関連する認知プロセスや能力を指します。歩行は身体的な活動であるため、運動機能や感覚に関連する認知機能も含まれます。以下は、歩行に関連する認知機能の主要な要素です。

①空間認知(Spatial Awareness): 歩行時には、周囲の環境を認識し、適切に対応する必要があります。これには歩行者や障害物の位置、距離、高さ、方向などの情報を正確に把握する能力が含まれます。

②運動認知(Motor Awareness): 歩行は身体の運動機能に依存しています。歩行中に身体の各部位の運動を認識し、調整することが必要です。たとえば、足の動きやバランスをコントロールする能力が含まれます。

③時間感覚(Temporal Awareness): 歩行は時間との調和が必要です。適切な速さで歩行し、タイミングを合わせるために時間感覚が必要です。信号待ちや交通標識に従うなど、時間に関連する情報を認識することが含まれます。

④判断と決定(Judgment and Decision-Making): 歩行中には、安全なルートの選択や他の歩行者や交通との関わり方について判断と決定を下す必要があります。これにはリスク評価や優先順位の設定が含まれます。

⑤認知速度(Processing Speed): 歩行中に急な状況変化に対応するため、情報を速やかに処理する速度が重要です。歩行者は周囲の状況を素早く理解し、適切に反応する必要があります。

⑥認知負荷(Cognitive Load): 歩行中に同時に他の認知タスク(例: スマートフォンの利用、会話など)を行うことがあります。これには認知負荷を適切に管理し、安全な歩行を維持する能力が含まれます。

歩行に関連する【認知機能】は、個人が安全に歩行するために不可欠です。また、高齢者や認知症患者などの特定の人々にとっては、歩行に関する認知機能の低下が転倒や事故のリスクを高めることがあります。したがって、認知機能の維持や向上が歩行の安全性に寄与する重要な要素となります。

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郡上市総合スポーツセンター

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